2012/8/31のドル円相場の考察
先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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先週のドル/円は、8月31日のジャクソンホール・シンポジウムでのバーナンキFRB議長の講演を控えて、78円台で動意に乏しい展開となったものの、地区連銀経済報告(ベージュブック)で7月から8月初めにかけての米国経済は引き続き「徐々に」拡大し、雇用は小幅増と報告されたこと、米国の4-6月期の国内総生産(GDP)改定値が上方修正されたことなどを受け下げ渋る動きとなりました。
注目のバーナンキ議長の講演では、追加金融緩和の可能性について言及されたために主要通貨に対してのドル売りの流れが強まり、ドル/円も78.19円まで下押したものの、発言内容自体は先のFOMC議事録や書簡の内容を踏襲したものに過ぎず、踏み込んだ内容ではないとの判断がなされると、一転してドル買戻しとなり78円台半ばで週を越す展開となっています。
テクニカルで見ると、一目均衡表の先行スパンの雲が上値の重石となっていることが分かります。
しばらくは雲に厚みがあり下限の78円後半が抵抗となりそうです(A)。
もっとも、78円割れの下値抵抗も強く動きにくい展開が続くのかもしれません。
遅行スパンとローソク足の関係を見ても、当面はもみ合いの交錯状態が続きそうで方向感を見出せません(B)。
大きな動きを期待するのは2週間ほど先を待たなければならない形状と言えます。
RSIを見ても中立の50水準で横這いとなっており、膠着相場であることが確認できます(C)。
新たな材料が出てこない限り、先週同様78円台での方向感のない取引が継続されそうです。
提供: FXトレーディングシステムズ
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