2015/8/31のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、MACDを表示しています。
昨日、週明けのドル/円相場は、先週末にドルが値を戻して
引けたのもかかわらず軟調なスタートとなりました。
その後、日経平均が300円超に下げ幅を拡大すると、
円買い圧力が強まってドルは121円の大台を割り込みましたが、
下げたところで月末に伴う本邦輸入企業のドル買いも観測され、
120円後半では下げ渋る動きとなりました。
その後、ドルは日経平均の下げ幅縮小に歩調を合わせて持ち直し、
121円前半を回復しました。
ロンドン市場が休場となるために、
東京時間でのポジション調整が背景にあったと指摘されます。
海外時間に入ると、予想を下振れた米国の8月シカゴ購買部協会景気指数、
ダラス連銀製造業活動指数を嫌ったドル売りが先行するも、月末の実需のドル買いや、
フィッシャー米FRB副議長がジャクソンホールでの講演で9月利上げの可能性を
否定しなかったことなどが、ドルを下支えする動きとなりました。
テクニカルで見ると、ボリンジャーバンドが縮小するなか、
相場はミッドバンドに収束しており、相場に方向感がありません。
ただし、MACDは売りさんを継続しており、
明確な動きのない中ややドル売り優位といえるかもしれません。
市場では、今週末の米雇用統計の結果待ちというスタンスであり、
それまでは明確な方向性は出にくいものと思われます。
提供: FXトレーディングシステムズ
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