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テクニカルで検証する昨日の相場

2013/4/5のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表、Williams%Rを表示しています。

先週のドル/円は、日銀金融政策決定会合や米雇用統計を控えてポジション調整の動きが先行し、92円台までドルが押し下げられました。
しかし、注目の日銀の金融政策決定会合で、市場の予想を大きく上回る追加緩和を決定したことを受けて、一気に4円近く円安が進み96円台を回復する動きとなりました。
さらに、米雇用統計では予想を下回る内容だったにもかかわらず、日本円の先安観は後退せず、投機筋などのドル買い・円売りが継続し、97円84銭の高値をつけました。
本邦機関投資家による新年度の外貨建て資産購入・円売りや、キプロスに対する金融支援の可能性が高まったこと、朝鮮半島の地政学的リスクが高まったことも、円売り要因となったとの指摘もあります。

テクニカルで見ると、先行スパンの雲が視野に入ってきた週初から一転して、大陽線の出現で3月12日の高値を抜けてきたことで、一段の上昇余地が開けています(A)

同様に、遅行スパンも陰転の可能性のある水準での取引でしたが、相場付きが変化し買い環境が継続する形となっています(B)

この動きで100円の大台突破が視野に入ってきており、円安の流れは続きそうです。

ただし、先週末の急騰によりWilllams%Rが買われ過ぎを示す水準まで上昇してきており、調整リスクは留意しておく必要があるでしょう(C)
もっとも、現状では買い遅れた向きが押し目買いを狙っており、このようなムードの時は先に上値を試すこともよくあることから、安易な調整期待は危険かもしれません。

提供: FXトレーディングシステムズ
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