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佐藤 正和の為替コラム

3月2日のRBA(オーストラリ準備銀行)理事会

今月2日に行われたRBAキャッシュターゲットでは市場の予想に反して
利上げを見送ったRBAは、3月に行われる政策決定会合で利上げを行う
可能性はかなり高まってきている。

その根拠はまず、その後のオーストラリのファンダメンタルズ(経済の基礎
条件)を観てみれば理解できます。

昨年12月は35.2千人だった雇用者数は、1月に52.7千人に。同時に
失業率は5.5%から5.3%に改善。これは3ヶ月連続の改善で、同国西部
で海底ガス田や鉄鉱石など資源・エネルギー分野での大型投資が相次ぎ、雇用
情勢を急回復させています。

スティーブンスRBA総裁は、19日,下院の経済常任委員会で、「景気が期待通り
回復すれば、金融政策を一層引き締める必要が生じる。」と述べ、政策金利の引き上げを
示唆しています。

昨年10月に先進諸国の先陣を切って利上げにみ切ったオーストラリアは、その後
3ヶ月連続で25bpの利上げを行っています。

今月はその利上げの効果を見極めたかったということで見送られただけに、
3月2日の利上げの可能性は高いと思われます。
問題は、現在の為替レートがその利上げを織り込んでいるかどうかということに
なります。

豪ドルドルは0.89台前半。豪ドル円は80円台半と現在はやや豪ドル安で推移して
いますが、これは昨日(2/23)のユーロ安に引っ張られた影響と思われ、
まだ利上げを織り込んだとは言えないと観ています。

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