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2009年FX業界の総括

FX業界にとって2009年は激動の年でした。熾烈なスプレッド競争キャッシュバックキャンペーンなど枚挙に暇がありません。投資家の皆様はいかがでしたでしょうか。

年末にかけて急激な円高が再発しており、大きく利益を上げられた方も多いことでしょう。逆にその影響でポジションを泣く泣く崩す方もいるかと思います。

2009年のFXに関連するニュースを簡単に振り返ってみましょう。

  • CFD取引の台頭
  • DMM.comがSVC証券を買収し、DMM.com証券へ
  • 大証FXスタート
  • レバレッジ規制アナウンス
  • 楽天、イーバンク銀行を買収

その他にも様々なニュースはありますが、概ね以下の2つに集約されます。

  1. 業界再編
  2. 規制強化

莫大な資本を有する会社が、今まで以上にマーケットを拡大するために様々な会社を傘下に加えました。昨年末のリーマンショック以降、業績が悪化し経営状態が芳しくない会社を狙い業界再編が続いています。2010年はこの流れが一層加速するものとみています。

一方、金融先物取引においては規制強化がアナウンスされました。レバレッジ規制を強化することにより投資家の安全を確保するという題目の裏には、取引所FXや他金融市場での取引の流動性を高める目論見があるとの見方もあります。

国内株式市場においては出来高が激減し、投資家は債券などへ資金を動かしているようです。個人投資家の間ではレバレッジが効き、ショートポジションから参加できるFXやCFDが人気でした。

2008年から2009年のFX業界は、個人投資家にとって新しい選択肢の登場で勢いがありましたが、2010年はどうなるでしょうか。競争激化によって低スプレッド化やポイント/キャッシュバックなど個人投資家にとって魅力的なサービスが多数登場しました。しかし、これらの競争も限界にきているという見通しもあり2010年はまた違った差別化が図られると考えています。

取引システムの強化、入出金サービスの拡充などが実現されることで、投資家はこれまで以上にFXをはじめとするデリバティブ取引が身近なものになると思います。

明日から始められるFX、皆さんもマーケットへ参加してみてはいかがでしょうか。

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