2010/09/07のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、MACDを表示しています。 |
昨日東京時間のドル/円は、84円台前半での膠着した相場が続いていました(A)。
前日の米国休場の流れを受けて方向感に乏しい動きが続いたといえます。
しかし、欧州時間に入ると円高圧力が強まる展開となりました。
欧州のストレステストやバーゼル3に絡んだ欧州系銀行の資本不足に関するニュースを蒸し返したユーロ売りが強まり、これに加えて株価の下落によるリスク回避への意識が強まったためにドル/円が再び83円台まで下落しました。
また、この円高に背景には、白川日銀総裁が会見で「当局が相場を自在にコントロール出来るわけではないことを理解してほしい。」と発言したことで日銀の手詰まり感が表明されたと受け止められた事もあったと言われています。
この動きでボリンジャーバンドのボラティリティ・ブレイクアウトが起き、バンドウォークが示現しています(B)。
その後、NY時間に株式市場が下落する展開を強めた事で更にリスク回避の流れが強まり、ドル/円は83.52円まで下落する動きとなりました(C)。
MACDをみても、東京時間は揉み合っていたものが、欧州時間に陰転後ドル売りシグナルが強化されていることが確認できます(D)。
ただし、83.50円にはまとまったオプションがあるとの話もあり、それを意識する動きに下値が支えられ、やや反発してNYが引ける展開となっています。
【テクニカル一口解説】
1. MACD
MACDとは「Moving Average Convergence/Divergence Trading Method」の略で、直訳すると「移動平均・収束拡散トレード法」となります。
MACDがシグナルを下から上に抜いた時に買い、上から下に抜いたときが売りとなり、この交差はゼロラインから離れた、 つまりより高い山での売りサイン、より深い谷での買いサインほど有効となります。
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