2015/6/26のドル円相場の考察
先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表、Williams %Rを表示しています。
先週のドル/円相場は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)理事は9月と12月に
利上げを見込むと述べたことがドル上昇を促し、一時124円38銭まで買われました。
さらに、24日発表された1-3月期の米国内総生産(GDP)確報値が前期比年率-0.2%となり、
改定値の-0.7%から上方修正されたことも、ドル上昇要因となったとの指摘もあります。
しかし、週末に向けてはギリシャ政府と国際債権団の債務協議は難航しており、
ドルは123円台前半まで下げる場面があり、123円台で週を越えています。
また、週明けの市場では、ギリシャの債務問題で、ユーロ圏財務が今月末に
期限が切れる金融支援を延長せずに終了することを決めたことを受け、
ギリシャの債務不履行に対する懸念が意識され、早朝からリスク回避の流れが
継続し、5月26日以来の低水準である122円11銭まで下落しています。
テクニカルで見ると、先週までは122円台でダブルボトムをつけ、再度上昇の流れと見えて
いましたが、週明けの窓明けの下落によりドルの上値の重たいムードが強まっています。
今の水準が続けば、遅行スパンが売り転換する可能性が高く、
大きなドル上昇の流れに変化が出てきそうな形です。
窓明けの窓は通常早い時期に埋めに行く傾向が強いものの、短期で埋まらない場合は
抵抗として働くこともあり、その場合は上値が抑えられることとなりそうです。
提供: FXトレーディングシステムズ
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