2014/5/23のドル円相場の考察
先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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先週のドル/円相場は、週前半からウクライナ情勢への警戒感などを背景に軟調に推移し、
21日の日銀金融政策決定会合後の黒田総裁発言で追加緩和観測が後退したことで
100円80銭まで下落しました。
しかし、週後半になると、ロシア国防省が6月1日までのロシア軍の帰還を発表したことや
4月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録がハト派的な内容で日米株式市場が
下げ止まったことなどで、102円01銭まで上昇する展開となりました。
かんぽ生命保険が、2015年3月期に日本株と外貨建ての債券の保有比率を拡大する方針を
表明したことや前回のFOMCで金融緩和策からの「出口戦略」が協議されたことも、
ドル買い・円売り要因となったとの指摘もあります。
テクニカルで見ると、下値を支えてきた101円水準が割れたことでドルの一段安が
懸念されましたが、何とか持ちこたえています。
ローソク足と遅行スパンの関係から見ると、週前半はややドル高、後半はややドル安と
なりそうな形ながら、基本的にはしばらくは横ばいで持ち合う動きが予想されます(A)。
もっとも、価格は安値を更新しながらもWilliams %Rが切り上がりを見せるダイバージェンスが
形成されており、先週の安値を底値としてドルが底打ちした可能性も示唆されています(B。B’)。
いずれにしても、今週もウクライナ情勢をにらみながら、日米のインフレ動向と金融政策の
行方に注目が集まる相場は続きそうです。
提供: FXトレーディングシステムズ
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