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テクニカルで検証する昨日の相場

2010/06/01のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ユーロ/円の1時間平均足、75時間EMA、RCIを表示しています。

昨日は、朝方は75時間EMAに絡む動きで111円台後半での持ち合い相場となっていました(A)

しかし、欧州時間に入るとユーロ圏の債務問題が銀行セクターに波及するとの懸念が強まりユーロが売られる展開で、75時間EMAを下方向に離れ出しと下落スピードが加速し110円割れとなりました(B)
この動きでユーロ/ドルが4年ぶりの安値である1.21ドル台まで下落しました。
ユーロ売り圧力が継続していたことは、RCIの長期線が一貫して下落基調となっていたことでも確認できます(C)

NY時間になると、米国の経済指標が予想を上回ったことでリスク回避意欲の後退からユーロ/円もショートカバーが入り、値を戻す動きとなりました(D)
結局、欧州市場での下落幅を取り戻し、行って来いの相場となりました。

RCIの動きを見ると、短期線が-80%水準で底打ちをしていること、短期線と長期線が買いクロスしていることから、ユーロの戻りを示唆していたことが確認できます(E)

【テクニカル一口解説】

1. RCI (Rank Correlation Index)
RCIは、価格そのものを計算対象とせずに「時間」と「価格」それぞれに順位をつけ、両者にどれだけの相関関係があるのかを指標化したものです。
RCIの値は、-100~+100の間を推移し価格が上昇を続ければ+100%に近づいていき高値圏と判断し、下落を続ければ-100%に近づいていき安値圏と判断します。

2. EMA (Exponential Moving Average) – 指数平滑移動平均線 —
SMA(単純移動平均線)は、過去の終値の平均から算出されますので、トレンド転換後、新しいトレンドが発生したことを示すシグナルを発するのが遅いといった欠点があります。この問題を改善すべく考え出されたのがEMA(指数平滑移動平均線) です。
EMA(指数平滑移動平均線)は、使い方や売買の判断方法は単純移動平均線と同じですが、直近の価格に比重をかけて算出する為、SMA(単純移動平均線)に比べ直近の動きに敏感に反応します。
EMA(指数平滑移動平均線)は、以下の計算式で算出されています。
  一日目の計算方法は、単純移動平均と同じで、対象期間における終値の平均
  二日目以降を「前日の指数平滑平均+k×(当日終値-前日の指数平滑平均)」
  k=2÷(n+1)、 n=期間

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