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テクニカルで検証する昨日の相場

2016/4/5のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の週足、フィボナッチリトレースメントを表示しています。

昨日のドル/円相場は、日経平均株価の下落とともに終始軟調な展開が続きました。
東京朝方からドル売り圧力が強く、前日の安値を割り込むと111円を突破し、
欧州参入時には3月17日の安値110円67銭も下抜ける動きとなりました。

その後110円後半へ値を戻す局面があったものの、
NY時間に入ると米国2月貿易赤字の予想以上の拡大で1-3月期の
国内総生産(GDP)見通し引き下げに伴うドル売りが強まったことや、
国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事が世界リスクの高まりを
警告したことなどがリスク回避の円買いに繋がりました。
さらに、安倍首相が米ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューで
「競争的な通貨安政策は避けなければならない」と語ったと伝わり
円高が加速し、一時1年5ヶ月ぶりの安値となる109円95銭をつけました。
ただし、110円割れの滞空時間は短く、
すぐに110円を回復し110円32銭でNYを引けています。

テクニカルで見ると、2014年5月の安値から昨年の
高値までの上昇幅の61.8%戻しが110円30銭レベルにあり、
実体としてはこの水準がかろうじて維持されました。
節目の110円を割り込んだことで相場が加速することを
期待していた海外ファンド筋には意外感があるようで、
ここからさらに売り込んでいけるかどうかが注目されます。
実体として110円30銭レベルを割り込むと、次のめどは2011年
10月の安値から昨年の高値までの上昇幅の38.2%戻しにあたる
106円50銭レベルが視野に入ってくることとなりそうです。

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