2011/01/20のユーロ/ドル相場の考察
[拡大画像はこちら]
先週のユーロ/ドル相場の動きをテクニカルで検証してみます。
チャートは、ユーロ/ドルの日足、一目均衡表、Williams%Rを表示しています。
先週のユーロ/ドルは、国際通貨基金(IMF)による欧州債務危機支援のための融資枠拡大観測やギリシャ債務交換協議が合意されるとの観測で、1.2626ドルから1.2986ドルまで上昇しました。
国際通貨基金(IMF)が、欧州債務危機への支援強化のため、最大6000億ドルの融資枠拡大を表明し、欧州安定メカニズム(ESM)の草案で、融資能力規模5000億ユーロの拡大の可能性が示唆されたことも、ユーロの買い戻し材料となりました。
先週は大きく値を戻したユーロですが、テクニカルにはまだ下落基調を脱したとは言えない状況です。
一目均衡表の遅行スパンは、先週ローソク足にたどり着きそうになりましたが跳ね返されています(A)。
ローソク足と遅行スパンの関係からは、今週は横這いとなる可能性が高いようにも見えます。
先行スパンを見ると、雲ははるか上方で厚みを増しており、依然売り環境にあることに変化はありません(B)。
Williams%Rを見ても、ゼロ水準まで戻った後に反転しており、目先は反落リスクが高く見えます(C)。
今週のユーロ/ドルは、ギリシャ債務交換協議や国際通貨基金(IMF)調査団によるギリシャ金融支援に向けた調査、ユーロ圏財務相会合での新財政協定に関する協議を見極める展開が予想されますが、ユーロ安基調が大きく転換することは期待しにくいように見えます。
提供: FXトレーディングシステムズ
☆一目均衡表とWilliams%Rなら、使いやすい各種チャートが充実のFXブロードネット☆
@FX編集局からのオリジナルレポートも配信中 ⇒ココから